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「第3回医療通訳を考える全国会議」に参加した感想

 2010年8月21日(土)に、「多文化共生センターきょうと」が主催して、「第3回医療通訳を考える全国会議」が行われました。
 会場は、JR京都駅前の、「キャンパスプラザ京都」が使われました。
 構成は、3部に別れ、第1部と第3部は、「実践者会議」が行われ、「医療通訳共通基準」を作成することを目的に、医療通訳者に必要な、「知識・技術・倫理」などについて、全国から集まった11もの、医療通訳の活動・派遣を実施している団体の代表者達が、活発な意見交換をしました。
 地域的には、北海道から1団体、東北地方から2団体、関東から1団体、三重県から1団体、関西からは4団体、鳥取県から1団体、そして全国をカバーする「医療通訳士協議会」が含まれていました。
 第2部の「フォーラム」では、話題の焦点は「メデイカルツーリズム」に絞られ、アジアの医療観光の事情と実態が紹介され、非常に興味深かったです。
 具体的には、タイからは医療観光を実践している医療従事者が、韓国からは医療通訳者が、各々現地から回線を結んでの中継で報告され、又日本からは、既に実践されている徳島県の病院の実践報告がありました。
 韓国では、国レベルでの支援があり、5ヶ国語(英語、日本語、中国語、ロシア語、アラブ語)の通訳者達は、6ヶ月間で200時間の研修を義務付けていると聞き、非常な熱の入れ様に感心しました。
 タイでは、国立病院より私立病院の方が医療観光を視野に入れた体制が取り易く、東南アジア最大のバンコク病院グループでは、15ヶ国語もの言語に対応した通訳サービスを実施しているのには驚きました。 
 韓国、タイ、シンガポールなど、やはり観光インフラが充実している国々は、医療観光を取り入れ易い地盤があると思いました。
 しかし、医療技術も伴わなければいけないことは明白です。 日本はその点では、世界に誇れる技術力の高さがあると思います。
 「メデイカルツアーが流行る理由」は興味を惹かれました。 次の通りです。
・物価が安い。 ・医療レベルが高い。 ・治安が良い。 ・観光インフラがしっかりしている。 ・外国人観光客が多く、その対応に慣れている。 ・医療従事者が英語を話せる。 ・外国人が多く住んでいる。 ・宗教的に厳格ではない。       
 今後、日本でメデイカルツーリズムを普及させて行くには、「地域医療に影響を与えない。」「治療目的ではなく、検査中心で、その後の治療に関しては、患者の国の医療機関と上手く連携を取って行けるか。」などまだまだ多くの課題があるように思えました。
 又、医療通訳の活動環境にも大きな影響を与えることには違いないとも思いました。
                       
IMEDIATA 医療通訳者
河合和代
英語教師を経て、ハワイ大学大学院にてTESOL(第二言語としての英語指導法)習得。
帰国後、KAWAI ENGLISHを主宰し、日⇔英の通訳・翻訳と英会話・日本語指導等を実施。
医療通訳としては、2007年秋から大阪府立の複数の病院に於いて、2008年春からはりんくう国際医療センターに於いても活動している。
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2010年5月 結核患者服薬指導(DOTS)の通訳

日本では結核患者が増加しており、外国人の結核も問題になっています。堺市では、外国人患者に対するDOTS政策を推進するため、(株)インタースクールに事業委託をし、IMEDIATAの医療通訳者が対応することになりました。今回、中国語通訳者である私が、患者の服薬指導の通訳を行いました。

当日、堺市の保健師と合流して結核専門病棟で患者さんに会いました。DOTSの手順通りにマスクを正しく装着し、患者さんと保健師の間に立ち通訳をしました。

患者さんは、自分が結核にかかっている事実に戸惑っていました。全員マスクをしているので、話す言葉がやや聞き取り難く、またマスクの下から相手に言葉を伝えるのも苦労しました。けれども、日本語の不自由な患者さんは、母国語で説明を受けたことでかなり緊張と不安が和いだようでした。

保健師は丁寧に入院勧告の経緯、結核治療の流れと公費による負担範囲の手続きについて患者さんに説明しました。また患者さんからは、入院についての要望と質問があり、それを保健師に伝えると、患者さんは、安堵した様子で、笑顔で答えてくれました。3時間弱の長い服薬指導の後、保険師と私は結核専門病棟を後にしました。

以前から他の病院でもいろいろな医療通訳を経験してきましたが、そういった経験が今回医療通訳に役立ったことはとても喜ばしいことです。

医療通訳に携わる私の信念は、母国語で説明を受けることで患者さんが自身の病について理解し、安心して治療に専念できることです。今回のDOTSの通訳は、医療通訳者の果たす役割の大切さを知る上で、大変貴重な経験となりました。今後も、一人でも多くの外国人患者が、安心して医療サービスが受けられるよう、医療通訳としての責務を果たし行きたいと思います。

郭 静儀
日本の企業にて中国、台湾との輸出入貿易の業務勤務。
後に中国語のりんくう医療通訳士、大阪府中国語教育サポーターとなり、2010年より IMEDIATA理事となる。

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Author:IMEDIATA
医療、教育、ビジネス、通訳 … 様々なバックグラウンドを持つ
医療通訳者、関係者からの
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詳しくは 「はじめに」 を
お読みください。


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